ウカウカ布ナプキンができるまでの工程の用語解説してみました。
 

反物裁断(たんものさいだん)
50m巻きの反物を型紙を用い1m四方に裁断し、染色中にほつれないように端ミシンもかけること。

(立って反物を転がし、1、2枚切った後、反物を移動し、また転がして生地を出す。立ったり座ったりで結構な屈伸運動ができる)

uka・ukaで使用しているネル生地は、無漂白、無蛍光の厚地です。中々手芸屋さん等では入手が難しいです。50mの反物を購入するのですが、何せ厚手なので自立でき、家にあるとすごい存在感です。

その生地をきれいな床に広げ、膝をついてハサミで一枚一枚裁断するので、いつでも片付いていて、掃除が行き届いている切子の家が最適な作業場です。



精練(せいれん)
生地の汚れ、油等混じり物を取り除くこと(地道な作業で自分自身も精練される)

uka・ukaでは洗剤を使わず、煮沸しています。

まずは、ぬるま湯に浸し、濡れていない箇所がない様にひたすらお湯の中で泳がし、全てが濡れるようにがんばります。生地によってすぐ染みるものもあれば、そうでないものもあり、「あ〜生き物だなぁ」と感じられる、素晴らしいひと時です。
そして、その生地をお鍋で1時間煮ます。その後、さっと洗います。

この作業は私達の他に知的障がい者施設にもお願いしています。

 

タンニン処理(たんにんしょり)
コットン生地は草木でまりにくいため、染まりやすい様に下処理すること(不要な場合もあり)

uka・ukaでは濃染剤を使わず、タンニン処理しています。

タンニンは渋のことで、五倍子(ごばいし)という虫こぶから取ったものを使っています。タンニンで色がつかない程度に染めることで、この後の色止め=媒染(ばいせん)剤と結びつくことができるのです。

精練(1時間煮沸)→手洗い1回→タンニン(1時間半)→手洗い3回→乾燥と結構大変ですが、終わっても生地の色が変わらず達成感が得られないという修行。万事下準備が大事と悟りが開けます。



媒染(ばいせん)
媒染剤を使って、染料と生地の繊維を結びつけること。
染料だけで染めてもそれはシミと同じで、洗うとどんどん色落ちしてしまいます。

先媒染(媒染してから染色)と後媒染(染色してから媒染)があります。ウカウカでは主に先媒染を採用しています。
使っている媒染剤は焼ミョウバンと液体チタンと木酢酸鉄です。

ウカウカは、女性と布ナプを結びつける媒染剤になりたいです。



 

染料抽出(せんりょうちゅうしゅつ)
1時間ほど植物を煮出して、染料を作ります。それぞれの植物によって抽出の仕方は異なります。
重曹を入れたり、米酢を入れたり。色々実験しながら研究しています。
香りもそれぞれ。至福の時を過ごせるものもあれば、修行の時を過ごせるものもあります。




染料冷却(せんりょうれいきゃく)
抽出した染料を冷ますこと。
冷まさないで布を入れると、良くいえばマーブル模様、実際のところムラだらけの布が出来上がります。




染色(せんしょく)
布を染めること。一番楽しい作業のこと。
煮出した染料に布を浸し、加熱することで染めていきます。染液の中で動かしてやることでムラを防ぎます。欲張って沢山の布を一度に世話するとムラができます。お世話した分だけ、布は綺麗に染まってくれます。それはわかっているのですが、つい欲が…

uka・ukaでは、媒染に焼ミョウバン、木酢酸鉄、液体チタンを使用しています。色によって使い分けています。染色より先に媒染することが多いですが、後ですることもあります。染色の前後で媒染剤を替えて行うこともあります。

染色した後は、手洗いします。お水を替えて3回以上。水を含むと2〜3kgになる布を洗うのは、背筋エクササイズになります。




乾燥(かんそう)
染めた布を乾かすこと。
一度の染色で1m四方の布30〜50枚程ができあがります。
できあがると言っても、染色まで終わった布は半分ほどで、下処理の布もあります。
お借りしている工房でも干しているのですが、最後まで乾燥するのは稀で、脱水しただけの布もあります。それはとても重く、駐車場まで運ぶ道のりは、染色でほんのり疲れた身体にトドメを刺します。
そして自宅室内で干します。もちろん、家族の洗濯物より優先権があります。干している日は焼き肉、揚げ物等はできません。そして早く乾かさないと、家族の洗濯物が溜まり山になります。




裁断(さいだん)
布を布ナプキンの大きさに切ること。
一枚一枚、裁ちばさみでカットしています。基本は四角形なので、横に真っすぐ切り、そこから小分けしていきます。染めた布ですから、少しも無駄なくカットしていくのは、パズルです。
カット後、少し小さい裁ちばさみで角を丸くカットしていきます。
好きな色だと気持ちが上がり、ベージュとか地味な色だと下がるので、それぞれ好きな色を主に渡して、その中に少し地味色を入れたりしています。そんなどうでも良さそうなところにも気をつかっています。




縫製(ほうせい)
布ナプキンを縫うこと。
糸の色合わせをしている時間が至福の時。縫ってみて、アレ?と思うこともありますが…。

工業用ロックミシンを使用しています。油が飛ばないタイプです。一年間お金を貯めて購入しました。
それまで家庭用ロックミシンを使っていましたが、悲鳴を上げる様になり、ミシン屋さんにこの布の量を縫ってたの?と呆れられ、暇を出しました。

工業用ロックミシンはスピードが速いです。邪念があるとカーブが膨らみ、失敗します。
縫うのは1分、解くの10分。解きたくありません。
午後縫うと今晩のおかず何しよう?と考えて失敗するので、午前中に縫うようにしています。




糸始末(いとしまつ)
ロックミシンの糸端を処理すること。
もくもくと…。もくもくと…。毛糸針に糸端を入れて、縫い目に通し、糸切ハサミで切る。
修行の様でありながら、山積みの布ナプをすごいスピードで片付けられて、さわやかな達成感を感じることができます。




ボタン付け(ぼたんつけ
プラスチックスナップを付けること。
昔の井戸ポンプの様な器具でスナップを付けています。か弱い私達の腕の力だけでは足りないので、
自慢の体重を掛けて付けています。一度、直径6mmのボルトが折れました。恐るべし体重です。




包装(ほうそう) 
最後の工程。オーダーしたPP袋に台紙と共に入れること。
一枚一枚、表と裏の糸くずチェックをします。(起毛生地なので、糸くずつきやすいです)
折り畳んで、台紙に染料のシールを貼って、袋づめします。
どんしたな方のお手元に届くかな?とワクワクしながら心も一緒に袋づめしています。